【こんな人にお勧め】

  • 高血圧・高血糖の方
  • 体がだるい、体が疲れやすい方
  • 血液の状態が気になる方
  • 肝臓が疲れている方
  • 脂っこい食事が好きな方
  • 体調を整えたい方

【期待される効果・効能】

  • 血糖値を下げる
  • 血液をサラサラにして高血圧・高脂血を予防
  • 心臓の機能を高める、心臓の負担を軽減する
  • 肝機能を強化、肝機能を活性化
  • 慢性的な疲労を改善
  • ホルモンバランスを整える
  • 免疫力を上げて病気を予防する

【三七人参について豆知識】

学名:Panax notoginseng Berk.

名称:三七人参(広西省の田陽、田東で産されたものは田七人参ともいう)

科目:ウコギ科の薬用植物

産地:中国南部、雲南省や広西チワン族自治区

使用部位:「根」部

主な成分:

  • サポニン
  • デンシチン
  • パナキサトリオール
  • アルギニン
  • カルボキシエチルゲルマニウム

人参には、野菜として食べている人参はセリ科、薬草として用いられている人参はウコギ科であり、食用と薬用は植物分類学上 別に分類されています。

薬草人参については、一般的に朝鮮人参がよく知られており、高麗人参と言ったり、単に人参と呼ばれています。他に、三七人参や竹節人参、西洋人参、ベトナム人参などがあり、これらは有効成分とされるサポニン成分の違いによって、効果効能が異なっています。

三七人参は雲南省や広西省の限られた地域に生育し、苗(ミャオ)族などの民族薬として古くから用いられてきました。ベトナム戦争時には止血薬としても使用され、現在では肝障害治療の伝統薬として著名な片仔廣(へんしこう)の主成分であることからも、欧米や日本でも知られるようになりました。

三七人参は収穫されるまで3~7年かかることからその名がつけられ、また薬効が高いので金に変えられないほど価値が高いことを意味する「金不堪」とも呼ばれ、漢方の生薬として使用される際の呼び名でもあります。

三七人参は、約500年前の中国の薬学に関する文献にて「血液循環を良くし、痛みを止め、内蔵の出血を止める」として紹介されていた、無類の上薬だったそうです。 (上薬とは「長く飲んでも副作用がない、穏やかな作用の漢方薬」を意味しています。)

三七人参は高麗人参の約7倍の栄養価をもち 糖尿病や高血圧に効果があるのは血液に直接働く力があるからです。高麗人参もすばらしい漢方薬ですが、三七人参は血液に直接働く力があることが決定的な違いです。

三七人参の働きは免疫力の増加に疲労回復・精力増強など様々な効果がありますが、なかでも血液のなかの酸素の代謝を促進する、血液の滞りを治す力が注目されています。

【三七人参の主要成分サポニンが活性酸素を除去】

三七人参は活性酸素を除去する強力な成分が含まれているため、三七人参の持つ作用により正常な血糖値を保持します。この効果は最も多く三七人参に含まれているサポニンの効果によるものです。薬では期待できない善玉コレステロールの上昇や血中コレステロール・中性脂肪などの脂質改善にとても効果があります。さらに三七人参は自然に血糖を降下させることが医学的に証明されています。

【三七人参で糖尿病対策】

活性酸素は様々な病気を引き起こす原因です。糖尿病対策には活性酸素対策が重要です。現代の生活習慣病の原因で問題になっているのが身体に溜まった活性酸素だということが科学で明らかになり発表されています。その中でも糖尿病への関係が強く、とくに強い影響を受けていることがわかりました。身体の中の活性酸素はブドウ糖の消費を妨げたりするため体に影響があり、また、インシュリンの産出を減らすなど様々な事が判明しています。その活性酸素を除去し健康を取り戻す力があるのが三七人参なのです。

生産地は標高1500~2000m、年間平均気温は15~19℃の山岳地帯で栽培されています。三七人参の形態は、草丈30~60cmになります。根は太く多肉質で倒円すい形または円柱形であり、こぶ状の突起があります。表面的に光沢があり黒褐色をしており、部分的に灰黄色のコルク層があります。

茎は直立して、分枝しません。葉は小葉が葉軸の左右に羽状に並んだ羽状複葉(うじょうふくよう)で、小葉は5~7枚ほどつけます。卵を逆にしたような倒卵形、または長皮針形をしています。また、長さは5~15cmほどになり、葉の先が鋭く尖っていて、細く密にギザギザの切れ込みが入ったきょ歯縁をしています。花期は6-8月で、花は茎枝の先端につけ、放射状に小さな花が多数つきます

(三七人参に含まれる成分)

三七人参には以下の成分が含まれています。

  • サポニン
  • デンシチン
  • パナキサトリオール
  • アルギニン
  • カルボキシエチルゲルマニウム

サポニンは一般の植物にも広く含まれていて、食べると苦味やエグみを感じる成分です。

三七人参に含まれるサポニンはトリテルペン系(トリテルペンサポニン)というもので、高い健康効果をもたらす成分をジンセイノサイドと呼ばれています。

デンシチンはアミノ酸のひとつですが、詳しく調べると高麗人参には無い止血効果が発見されました。

また、三七人参にはアルギニンというアミノ酸も多く含まれていています。

三七人参はミネラルとして鉄、カルシウムを、またタンパク質-糖を豊富に含みますが、特徴的なのは有機ゲルマニウムのカルボキシエチルゲルマニウムを含んでいることです。

水に溶けやすいので身体にも吸収されやすいという利点があります。

三七人参の有効成分、サポニンの総含量は約12%(高麗人参の3倍以上)です。このサポニン成分が三七人参の働きを左右しています。三七人参の有効成分はトリテルペン系サポニン(3~8%)含み、その主成分はジンセノサイド(ginsenoside) Rb1、Rg1、Rg2です。

その他、少量のジンセノサイド Ra、b2、d、eを含みます。精油成分は人参に比べて、その種類が少なく、パナキシノール(panaxynol)、β-シトステロール(sitosterol)は人参同様含まれます。

トリテルペンサポニンの詳細な働きは下記のとおりです。

ジンセノサイド Rb1

中枢神経抑制作用、鎮痛作用、精神安定作用、催眠作用、解熱作用、血清蛋白質合成促進作用、中性脂肪分解抑制、および合成促進作用(インシュリン類似作用)、コレステロール生合成促進作用、プラスミン活性化作用、RNA合成促進作用、副腎皮質ホルモン分泌促進作用、神経突起伸展作用、記憶学習機能改善作用、抗糖尿病作用、虚血海馬保護作用。

ジンセノサイド Rd

副腎皮質ホルモン分泌促進作用、腎臓保護作用など。

ジンセノサイド Re

中枢神経抑制作用、DNA、RNA合成促進作用、プラスミン活性化作用、副腎皮質ホルモン分泌促進作用、肝保護作用など。

ジンセノサイド Rg1

中枢神経興奮作用、抗疲労作用、疲労回復作用、記憶学習機能改善作用、DNA、RNA合成促進作用、プラスミン活性化作用、肝保護作用、抗血小板凝集作用など。

(三七人参の効果と効能)

冠状動脈疾患、狭心症、高血圧、心筋梗塞、止血、消腫(しょうしゅ:腫れ物を消すこと)、鎮痛、消炎、強心薬として、打撲、ねんざ、吐血などの出血症状、などに用いられます。中国では臨床的に止血作用、抗真菌作用、強心作用が認められており、また急性、慢性肝炎などにも用いられています。

三七人参の主な効能

  1. 血糖値を下げる
  2. 血液をサラサラにして高血圧・高脂血を予防
  3. 心臓の機能を高める、心臓の負担を軽減する
  4. 肝機能を強化、肝機能を活性化
  5. 慢性的な疲労を改善
  6. ホルモンバランスを整える
  7. 免疫力を上げて病気を予防する
  1. 血糖値を下げる

三七人参に含有されているサポニンとパナキサトリオールには、血糖値を抑制する作用があり、糖尿病の予防に有効です。特にパナキサトリオールは、食後の血糖値上昇を抑えるだけでなく、空腹時の血糖値も下げる効果が高い成分として注目されています。パナキサトリオールが筋肉への糖の取り込みを促すことで、筋肉で糖を消費して血糖値が下がるのです。

パナキサトリオールは空腹時にも血糖値を抑制する効能が期待でき、従って一時的な対症療法ではなく、根本的な改善が期待できます。

  • 血液をサラサラにして高血圧・高脂血を予防

三七人参の主成分であるサポニンには血液を浄化する効能があり、三七ケトンやデンシチンにも血液をサラサラにする作用があります。またジンセイノサイドは毛細血管の血流を改善するので血管のつまりや滞りが減る効果があります。血液をキレイに浄化することで、自然と血圧が下がるというわけです。また、血流が良くなることで、肩こりを解消する効果も期待できます。

三七人参の血液浄化作用が、高血圧予防やコレステロール抑制に有効で、肥満の予防やダイエットにも効果があります。これは含有されているサポニンやステロールに、血中の余分な脂質(コレステロールや中性脂肪)を減らす作用があるからです。

消費されなかった血中の脂質は、脂肪細胞に蓄積されてしまい、肥満の原因となってしまいますが、サポニンやステロールが余分な脂質を洗い流すことによって、体に脂肪が蓄積されるのを防ぐことができるのです。

また、血中のコレステロールを改善する作用には 含有成分であるサポニンやステロールが、余分な悪玉コレステロールを低下させて、善玉コレステロールを上昇させてくれ高脂血の予防に有効です。抗血小板凝縮作用としてシンガポール国立大学から、また脂質や総コレステロールの減少がイタリアのボローニャ大学から報告されています。

  • 心臓の機能を高める、心臓の負担を軽減する

三七人参に含まれているサポニンや三七ケトンには、心臓の負担を軽減する効果があり、心臓病の予防や改善に有効です。特に三七ケトンは、心筋の酸素消費量を減らして、冠状動脈の血液量を増やし、心臓の機能を高めてくれます。

三七人参の服用によって、心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心臓疾患の予防?改善効果が期待できることは、実際に、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心臓疾患が改善した実験結果からも明らかです。

現在、心臓疾患は死因のベスト3になっていますが、次のような症状が出たら、心臓の異常を伝えるサインかもしれません。

    息切れ、呼吸困難

    胸の痛み

    脈拍の異常

    動悸

  • 肝機能を強化、肝機能を活性化

三七人参には、肝臓の機能を活性化する効能がありますが、これは肝機能を強化する三七人参の主成分であるサポニンと、アミノ酸の1種であるアルギニンです。サポニンには、肝臓の炎症を抑える効果も認められています。

肝臓には、血液を通して運ばれてくるブドウ糖やアミノ酸などの栄養分を、全身の各組織に送り出す働きがあります。そのため、肝機能が低下すると、その栄養分の代謝が上手くできなくなり、全身の血液循環にも乱れが生じてしまうのです。三七人参には、こうした血液の状態を改善する効果もあります。

また、三七人参に含まれている有機ゲルマニウムには、肝臓病を予防・改善する効果があります。有機ゲルマニウムは、ウイルス感染を防ぐインターフェロンを誘発して免疫力を上げるため、慢性肝炎や肝硬変などに効果が高いとされているのです。

  • 慢性的な疲労を改善

三七人参の成分、サポニン、アルギニン、鉄分などは疲労回復・強壮効果が期待できます。

サポニンには、糖質や脂質を効率よくエネルギーに変える働きがあるため、疲労回復につながります。アルギニンは、強壮効果のあるアミノ酸です。そして、鉄分には全身に酸素を運ぶという大事な役割があり、体力の回復を助けます。以下のような症状の改善が見込まれます。

    慢性的に体のだるさや疲れを感じている。

    疲れやすい、すぐに疲れてしまう。

    毎朝だるくてスッキリと起きられない。

また、鉄分やサポニンには、貧血を改善する効果もあります。鉄分には造血作用があるため、貧血の予防・改善に役立ち、サポニンには血液をサラサラにして循環を良くする効果があるので、貧血にも有効です。

さらに 冠状動脈の血液量を増やす三七ケトンや、鉄とヘモグロビンの結合を補助する銅、鉄の利用を助ける亜鉛なども含有されていますのも貧血改善にも寄与します。

  • ホルモンバランスを整える

三七人参は、更年期障害や婦人病の予防・緩和にも効果があります。三七人参に含まれるサポニンやアルギニンには、ホルモンバランスを整える作用があるからです。

女性の更年期障害や月経不順などは、女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンバランスが乱れることが原因で引き起こされます。こうした症状を予防・改善するには、血流を良くして、ホルモンのバランスを整えることが大切です。

ビタミンやミネラルが豊富に含まれている三七人参には、女性にうれしい美肌効果もあるとされています。

サポニンの効能で、中枢神経への鎮痛作用と興奮作用によってホルモンバランスが整い、精神を安定させることができます。精神が安定することで、ストレスが原因で引き起こされる病気の予防や、月経にまつわる情緒不安定を緩和する効果などが期待できます。

7) 免疫力を上げて病気を予防する

三七人参に含まれている成分には、免疫力を向上させる効能があります。その主な成分は、サポニン、フラボノイド、有機ゲルマニウムです。これらの成分の相乗効果が得られるのも、三七人参のメリットです。

活性酸素を除去して血液を浄化するサポニンや、抗菌作用のあるフラボノイドなどが、免疫力を高めてくれます。また有機ゲルマニウムは、ウイルス感染を防ぐインターフェロンを誘発して免疫力を上げる成分です。

インターフェロンはガンや肝炎の治療薬としても知られていて、有機ゲルマニウムのガン予防・肝炎予防の効果にも注目が集まっています。三七人参を治療と併用することで、良い効果が得られたとの実験結果も出ています。アレルギー症状の抑制にも有効です。

三七人参に関するライオン株式会社の詳細な研究で、パナキサトリオールという健康効果の高い物質も発見されていて、特に筋肉の質を良くする作用が高いという結果が出ています。

(引用)

  1. 百度
  2. ウィキペディア フリー百科事典